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『隣の家の少女』

「苦痛ってのを知ってるつもりになっていないか?」

あの言葉から始まるのですが、原作にない導入部があり
そこから”あまり後味悪くしないようにしたい”って感じが受け取られ、
不安になるのですが、一応、原作通りに
じりじりと追い詰められていく感は味わえます。

ただし、デヴィッドがどれだけ頑張ろうとしたのかがメインに置かれているので
根性焼きなどの数々の虐待の描写はオフスクリーンで行われ、
虐待の描写はほとんど見えません。スーザンの影も薄いです。
ルースの異常さばかりが強調され、極悪エディやラルフもイマイチです。

しかし、メグが次第にボロボロになっていく様子は十分に描かれていますし
原作で行われる凶行の数々はトレースされています。(オフスクリーンですが)

あちこち端折ってエピローグも削られてしまっているので、
原作にはほど遠いですが、映像化には成功していると思います。

綺麗にまとまっているので、ケッチャム独特の冷血な感じはありません。
まとまりすぎて下手したら普通に泣く人もいるかもしれません。

この原作は、虐待ばかりがピックアップされがちですが
その虐待に過剰な期待をしなければ、十分楽しめる作品です。

印象は「Mean Creek」に近いです。

え?それじゃぁケッチャムの作品を映像化する意味がない?
う〜ん・・そう言われると確かにそうなんですけど、
映画としては十分過ぎるほど面白いですよ。

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2007年12月08日 16:31に投稿されたエントリーのページです。

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